『レッドクリフ』のジョン・ウーと台湾の新鋭スー・チャオピンが共同監督、ミシェル・ヨー、チョン・ウソンらアジア豪華キャストが集結した武侠アクション大作です。『HERO』『LOVERS』を彷彿とさせる華麗なアクションに、冒険・復讐・恋愛・伝奇・人情など様々な要素が絡み合う、先の読めないストーリー。そして１番の見所は、キャラの濃い刺客たちのバトルです。
変幻自在に刀がしなる〈辟水剣〉、瞬殺の飛び道具〈飛空針〉、火柱をまとう〈炎剣〉などの“秘技”は必見。ジョン・ウー作品『フェイス／オフ』を連想させる“顔”がキーの奇想天外な設定、そしてジョン・ウーの愛娘アンジェルス・ウーのスクリーンデビューも見逃せない。

韓国の甲子園“鳳凰杯”での一勝を目指す、ろう学校の弱小野球部を描いた作品です。選手たちは「耳が聞こえなくても野球をがんばっている」ことで満足しています。そこへプロ球界を追放寸前の問題投手サンナムがコーチとして登場。彼は本気で勝負に挑む厳しさを教えようと強豪校と練習試合を組みます。結果は大敗。コーチは「悔しいなら聞こえなくても泣き叫べ！」と声を張り上げます。初めて味わった悔しさを胸に少年たちは心から「勝ちたい！」と願い、猛練習に励み全国大会出場を目指します！これはハンディを持つ人、野球を愛する人だけに贈る映画ではありません。今を生きる全ての人に、勇気と希望を与えてくれる、静かに熱く心に響く物語です。

櫻井 翔主演の医療モノ。しかし主人公・一止（いちと）はスーパードクターではありません。悩んで悩んで、そして不器用。人づきあいもやや苦手な変わり者。そんなお医者さんの日常のお話です。多くの人を救う為の最先端医療に惹かれつつ、目の前の患者を置いては行けないと悩む一止。他にも医者はいても、その人を救えるのは自分だけということもある。技術ではなく、心。
患者に頼られる一止も、妻や仲間に支えられている。人は互いに支え合って生きている。
何ができるかという結果より、自分のことを分かってそばにいてくれること。
それが何よりの支えになるのだと、優しく教えてくれる作品です。

『戦場のピアニスト』でアカデミー賞受賞を果たし、今年78歳となった名匠ロマン・ポランスキー監督待望の新作は本格派サスペンス。英国で「ブレア元首相がモデルではないか？」と話題沸騰した原作を、円熟した職人技で見事に調理した。元英国首相の自叙伝執筆を依頼されたゴーストライターが、みるみるうちに国際政治の闇に取り込まれていくとともに、観客もあれよあれよという間にスクリーンに引き込まれていく。たった1シーンにも気を抜かない役者の布陣と演技合戦、それを彩る重厚な音楽。早くも「本年度No.1」との呼び声が高い大人のエンターテインメントを、劇場でお確かめ下さい。