女と銃と荒野の麺屋
監督 : チャン・イーモウ
出演 : ヤン・ニー/ニー・ダーホン ほか
時間 : 1時間30分
配給 : ロングライド
公開劇場 : シネマライズ ほか

オリジナルをあっという間に凌駕する、まさにリメイクの最高形。
コーエン兄弟の『ブラッド・シンプル』が、まさかこんな風にリメイクされるなんて誰も想像しえなかったに違いない。フィルムノワールのような濡れた質感は、砂漠の麺屋に場所を移し、目を射るような極彩色が画面を彩る。主人公達の役割は踏襲されるものの、スラップスティックな笑いが全編を貫いている。
しかしどうだろう!『初恋のきた道』等で極上のメロドラマを提供してきたチャン・イーモウ監督の真骨頂は、『ブラッド・シンプル』の伝説のラストを上回る、アクションシーンの運動神経の良さにあった。
オリジナルをあっという間に凌駕する、まさにリメイクの最高形。もちろんオリジナルにない、麺屋のラーメン競技が必見なのは言うまでもない。
世界侵略 ロサンゼルス決戦
監督 : ジョナサン・リーベスマン
出演 : アーロン・エッカード/ミシェル・ロドリゲス
ほか
時間 : 1時間56分
配給 : ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
公開劇場 : 丸の内ピカデリー ほか
人間ドラマにもグッと来てしまう、この秋お薦めの1本です。
何の前兆もなく、ある日突然地球外生命体からの攻撃をうけたらどうなるか?人類はどうやって戦い、どう生き延びるのか?“実際に起こったら、こうなってしまうんだ。”ということを体感させてくれる映画です。舞台は2011年。大量の流星群が世界中に降り注ぎ、得体の知れない生命体が各都市を壊滅状態にし、ロサンゼルスも破壊寸前に。街に取り残された市民の救助に向かうのは、アメリカ海兵隊1個小隊。どこから攻めてくるか分からない敵の恐ろしさ、息も抜けない緊張感と迫力の戦闘シーンの連続に自分も戦っているような錯覚を起こすほどの臨場感がスゴイです。そんな中にある人間ドラマにもグッと来てしまう、この秋お薦めの1本です。
サンクタム
監督 : アリスター・グリアソン
出演 : リチャード・ロクスバーグ/リース・ウェイクフィールド ほか
時間 : 1時間49分
配給 : 東宝東和
公開劇場 : TOHOシネマズ 六本木ヒルズ ほか
ジェームズ・キャメロンが製作総指揮を務めた3Dアドベンチャー大作!
12年ぶりに監督した『アバター』で3Dを社会現象化させ、永久不滅と思われていた興収記録を自らの手で塗り替えたジェームズ・キャメロンが製作総指揮を務めた3Dアドベンチャー大作!スリルと驚きが連続するストーリーは、洞窟探検家でもある脚本家が実際にダイビングで経験したことから生まれたもの。彼のアイデアを聞いて映画化を切望したキャメロンは、『アバター』のために開発したフュージョン3Dカメラシステムをさらに改良して本作の撮影に使用しています。
洞窟という未知の空間内で繰り広げられる迫真のサバイバル、キャメロンが「他に類を見ない」と断言する3D映像体験、親子の絆を描いた感動のストーリー、ぜひ劇場でご覧ください!
ラビット・ホラー3D
監督 : 清水崇
出演 : 満島ひかり/香川照之 ほか
時間 : 1時間23分
配給 : ファントム・フィルム
公開劇場 : 池袋シネマサンシャイン ほか
今年のホラーの決定版、これでホラーおさめを!
『THE JUON/呪怨』で世界中にJホラー旋風を巻き起こした、ハリウッドが認める巨匠清水崇監督の待望の最新作。ある日、弟が学校で飼育していたウサギを叩き殺した。そしてその夜、弟は忽然と姿を消した。弟を探し出すため真実をつきとめようとするキリコは、その不可解な失踪事件を追うが、それは“恐怖の国”への入り口に過ぎなかった…。その衝撃の結末とは!?『愛のむきだし』で女優賞を総なめにした若手No.1女優満島ひかりがホラー初主演を務め、キリコの父親役に香川照之のほか大森南朋、緒川たまきの実力派俳優陣が顔を揃えた。世界初の3Dカメラを使用し、今までになかった“飛び出し”効果が冴え渡り、恐怖度全開! 奥から出てくる“何か”を突き止めることができるか!?今年のホラーの決定版、これでホラーおさめを!
アンフェア the answer
監督 : 佐藤嗣麻子
出演 : 篠原涼子/佐藤浩市 ほか
時間 : 1時間49分
配給 : 東宝
公開劇場 : TOHOシネマズ日劇3 ほか
“黒幕が誰か?”を探しながら楽しんでいただくストーリー!
醍醐味は“黒幕が誰か?”を探しながら楽しんでいただくストーリーにあります。佐藤浩市さん、山田孝之さん、阿部サダヲさん、加藤雅也さん、吹越満さん、大森南朋さん、寺島進さん、香川照之さん…、一筋縄ではいかないアヤシイ男がたくさん出てきて、話が進むにつれてどんどん分らなくなります(笑)。これは佐藤嗣麻子監督の“人間と言うのは誰しも自分が正しくて相手が間違っていると思っている”という裏テーマがあるから。行いの善い人であっても悪い人であっても、その人なりの正義がある。だから一人一人キャラが立っていて目が離せない。篠原涼子さん演じる雪平のカッコよさは倍増していますが、彼女すら怪しく、正しいとは限りません…。謎解きを楽しんで下さい。
『戦場のピアニスト』でアカデミー賞受賞を果たし、今年78歳となった名匠ロマン・ポランスキー監督待望の新作は本格派サスペンス。英国で「ブレア元首相がモデルではないか?」と話題沸騰した原作を、円熟した職人技で見事に調理した。元英国首相の自叙伝執筆を依頼されたゴーストライターが、みるみるうちに国際政治の闇に取り込まれていくとともに、観客もあれよあれよという間にスクリーンに引き込まれていく。たった1シーンにも気を抜かない役者の布陣と演技合戦、それを彩る重厚な音楽。早くも「本年度No.1」との呼び声が高い大人のエンターテインメントを、劇場でお確かめ下さい。