舞台は長崎にある世界最大の被爆者専用の老人ホーム。被爆の苦しみや哀しみを抱えながらも、お年寄りたちは自らの体験を劇にして子どもたちに伝えています。子どもたちに語り継ぐ原爆の恐怖と平和への祈り、被爆による放射能の影響を調べる研究者の姿。３.１１以降、私たちがいかに生きるべきかの答が示されています。ＴＶドキュメンタリーを多数手がける坂口香津美監督が「広島、長崎に修学旅行で行く小学６年生から見て欲しい」と語る本作。女優の寺島しのぶさんの慈愛に満ちた語り、16歳のピアニスト小林愛実さんと17歳のフルーティスト新村理々愛さん、世界が注目の天才少女が初共演。「祈りの長崎」の今と未来への希望を照らす、魂をゆさぶる映像詩です。

アーノルド・シュワルツェネッガー主演の大ヒット作が、「ダイ・ハード4.0」の監督によって新たなストーリーと最新のVFXを駆使してリメイク。世界が富裕層と貧困層とに居住区が分かれた近未来。記憶を書き換えることによって、なりたい自分になれるという“夢”を買うという誘惑に手を出してしまったがために、世界を揺るがす陰謀に巻き込まれてしまう主人公。今回は、コリン・ファレルが演じています。オープニングからラストまで息もつかせぬアクションに次ぐアクションの連続。中でも未来都市の空中ハイウェイで展開する追跡シーン、何十層にも張り巡らされたエレベーターでの格闘シーンのスピード感と浮遊感は、興奮モノです。
これこそスクリーンでしか体感できないアクション。また前作へのオマージュとも言えるシーンも随所に描かれており、それがどのようになっているかも楽しめるポイントです。暑い夏、オリンピックでの興奮と感動の次は、映画館でスリリングにワクワクするにはお薦めのアクションエンタテインメント作品です。ぜひ、ご覧ください。