ソフィア・コッポラ監督の最新作は、ハリウッド・セレブのクローゼットを狙い、総額３億円もの服やバッグを盗んだ少女たちの事件を描いた物語。映画で散々見かける“衝撃の実話”とちょっと違うのは、この事件を中心とした騒動が現在も進行中だということ。セレブに憧れて羽目を外し過ぎた犯人たちは、逮捕後、現代のメディア環境との奇妙な化学反応で、一気に有名になり、まるでセレブのような扱いを受けるように。出所後もＴＶ出演や暴露本出版に忙しい彼女たちの騒動は映画を見た人の反応とも影響し合う。「理解しがたい存在」と一蹴せず「本当は誰も、この事件が生まれた背景と無関係だなんて言えない」という視点でも見てほしい作品です！

幅広い世代の女性から圧倒的な支持を集める青木琴美の最新作。音楽業界の光と闇、天才の苦悩と切ない恋愛模様を描き、現在までに累計４５０万部突破（既刊１３巻）の大ヒットを記録しているコミック「カノジョは嘘を愛しすぎてる」が、ついに映画化！胸キュン必至！ の本作、主演は今や日本映画界を牽引する若手俳優・佐藤健。ヒロインには５０００人のオーディションから選ばれた、天性の歌声を持つ期待の新星・大原櫻子。さらに！ 劇中に登場する大人気バンドのメンバーには、三浦翔平ほかイケメン若手俳優陣が勢揃い！ 亀田誠治が手がけた音楽も素晴らしく、見どころ・聞きどころ盛りだくさんの映画になっております♪ぜひ、劇場でご覧ください！

２００９年４月に実際に起こった海賊による人質事件を映画化。痩せ細りギョロギョロとした眼で船に乗り込んできたソマリア海賊たちとの４日間―。船長はどう生き延びたのか？“普通の男”を演じさせたら右に出る者はいない名優トム・ハンクスが演じきります。武力を持たないコンテナ船がこんなにも簡単に乗っ取られてしまうこと、ソマリアの海賊達の恐ろしさとその悲しい背景…手に汗握る緊迫感を楽しみながらも、これが現実に起こった事件であることが、ひやりと背筋を凍らせます。誰が悪いのか？ 一言では言いきれない後味を残す、監督のフラットな目線が見事な作品を作り上げました。恐怖と緊張が砕けるラストシーン、船長の思いに震えます！