「日本で一番悪い奴ら」が巻き起こす、「日本警察史上、最大の不祥事」と呼ばれる実話をモチーフにした、痛快＆ポップな極上エンターテインメントが登場！ そして、監督は白石和彌（『凶悪』）とくればヤバそうな話に聞こえますが、その通り、ヤバいです。 刑事として認められるのに必要なこと＝“点数稼ぎ”という先輩の教え通り、裏社会に飛び込み、捜査に協力するスパイ＝Ｓ（エス）を仲間にして、ありとあらゆる悪事に手を汚して成績をあげていく一人の刑事・諸星。自分の信念のままに突き進む無軌道ぶりにも正義があり、Ｓたちと過ごす狂乱の毎日は青春そのもの――そんな男の行く末は？ 誰が“一番悪い奴ら”だったのか、劇場で目撃してください！

昨年10月、山形国際ドキュメンタリー映画祭で私たちは衝撃の作品に出会いました。それはシリア内戦を描いたドキュメンタリーでした。そこにあるのは夥しい数の遺体と、命の叫び――。私たちは何も知らない。その思いに突き動かされ、個人同士での配給を決めました。それがこの「シリア・モナムール」です。しかしそこにあるのは絶望と悲劇だけでなく、戦時下にあって最初に失われるであろう、想像力と物語を失わない人間という希望の存在そのものでした。テロと戦争の世紀であろう今世紀初頭において、人はどう人間の美しさと愛を失わずに生きていけるのか？ 今世紀最も重要なドキュメンタリーとして、ぜひ多くの方に見てほしいと切に願っています。

“あなたは隣に住む人の事をどれだけ知っていますか？”本作は、新居に引っ越してきたある夫婦が、隣に住む西野という男に翻弄(ほんろう)され、日常が戦慄(せんりつ)へ変わる衝撃のサスペンス・スリラーです！ 注目は隣人・西野を演じる香川照之さんの怪演！ 普通なように見えるけれど、会話、歩き方、表情、その一つ一つがどこか奇妙……“何か”がおかしいと気付いたのは、竹内結子さん演じる専業主婦の康子。一方で、西島秀俊さん演じる高倉は、過去に起きた一家失踪(しっそう)事件を調べ始めます。西野と失踪事件、２つが同時進行し、やがてとんでもない事実に気付いた時、夫婦は西野の深い闇に引きずり込まれていきます！ 果たして高倉は、妻の康子を守りきる事ができるのか?!

「歌舞伎俳優って、うまいのにカッコいいんだよなぁ～、もォ。」
《劇団☆新感線》の いのうえひでのり と 中島かずき、と市川染五郎が集結し、全員歌舞伎俳優で挑んだ『阿弖流為』は歌舞伎の「型の美しさ」と新感線の「壮大なスケール」が融合した「カッコいいアクション」が見物で、かつてない新感覚のエンターテインメントとなりました。そして注目したいのが歌舞伎俳優の演技力。個人的には「うま過ぎる悪役」がお気に入りです。気迫みなぎる熱演に客席は日を追うごとに盛り上がり、ついには、立ち見が出るほどの大盛況に！ 舞台と映像 両方の魅力が詰まって生まれ変わった『阿弖流為』をぜひ、大スクリーンで体感してください。