かつて岩下志麻や山口百恵の主演で映画化された川端康成の不朽の名作『古都』。明日、公開となる映画は時代を現代に移し、主人公たちのその後を描き切りました。京都・室町で伝統を守り続ける千重子と北山杉の里で林業を営む生き別れの双子の妹・苗子。千重子の娘・舞は伝統を継ぐべきか、自身の人生を歩むべきか迷い、苗子の娘・結衣は留学先のパリでスランプに陥り、自分を見失いかけます。母としてどんな言葉をかけ、手を差し伸べるのか―。京都とパリの美しい街並みを舞台に、「運命の双子」だった千重子と苗子、そして二人の娘たちの人生が交差する本作。現代版『古都』も過去の作品同様、後世に語り継がれるべき名作となっています。

温泉、演歌、純情な男と旅先の美女、そして田舎で起こる殺人事件物語。我々日本人が愛したものばかりを華麗にまとめあげたギャグミステリー映画でございます！ 舌で舐めたものの成分が分かる男・蘭丸（向井理）は、旅の途中で助けてもらった美人医者・りん（木村多江）に一目ぼれし、彼女の村の温泉で働くことに。旅のぽんこつ仲間で、２時間サスペンスに詳しい光（木村文乃）と宮沢賢治に詳しい寛治（佐藤二朗）が蘭丸を追って来たころ、村で遺体が発見される。事件に巻き込まれながらも、蘭丸たちは「神の舌」を駆使して謎を解くため大奮闘！ 絶妙な湯加減で笑ったあとは心身ともにぽかぽかに！ 寒さに震える皆さま、映画館で癒されてください！

ＮＹ社交界のトップに君臨するマダム・フローレンスの夢は、音楽の殿堂・カーネギーホールで歌うこと。しかし彼女は自分だけが気づいていない“絶世のオンチ”だった―。愛する夫に支えられ、持病を抱えながらも音楽に生きる彼女の命がけの挑戦が始まる！
本作の見どころは、ひたむきに音楽を愛し、楽しそうに歌うフローレンス（メリル・ストリープ）の心温まる愛らしさや、大人の哀愁漂う献身的な夫シンクレア（ヒュー・グラント）の魅力。そして何より、フローレンスを演じたメリルの絶妙なオンチ加減は、一度聴いたら忘れられません。オスカー女優、さすがの名演技です。笑いと涙に包まれた奇跡のコンサートを、ぜひ劇場でお楽しみください！