本作は『ヒミズ』『冷たい熱帯魚』『新宿スワン』など数々の話題作を送り出す鬼才・園子温監督の完全オリジナル脚本の最新作。主演は、園子温がもっとも期待する若手女優・冨手麻妙。相手役に『淵に立つ』での演技が高く評価され、第38回ヨコハマ映画祭主演女優賞など、今年の日本映画賞レースの顔となっている実力派女優・筒井真理子。本作で、冨手麻妙と筒井真理子が、本物の女優魂をぶつけ合っています。時代の寵児(ちょうじ)となった小説家の京子（冨手）とマネージャーの典子（筒井）の会話にはじまる怒濤(どとう)の展開の後、どんでん返しが待っています。園子温監督が“いま”という時代にアンチテーゼを投げかける過激で美しい問題作！ ぜひご覧ください。

沖縄の名曲「島々清しゃ」がタイトルとなる本作。鋭い聴覚を持つために人間関係に悩む小学生＜うみ＞が東京から来たヴァイオリニスト祐子と出会い音楽を通じて閉ざしていた心を徐々に解放していく姿を描きます。＜うみ＞役はいま話題急上昇中の伊東蒼ちゃん、祐子役には安藤サクラさんと世代を超えた実力派女優の競演、楽器を一から猛特訓した子どもたちの演奏……と見所がいっぱいです！ 11年ぶりの監督復帰作となる新藤風監督は苦しくても必死で望みを叶えようとする＜うみ＞の姿に祖父・新藤兼人監督の姿が重なって見えたと言います。「人間、生きているだけで80点よ」ふと立ち止まった時そっと背中を押してくれる優しさに包まれた映画です。

巨匠 M・スコセッシ監督が遠藤周作「沈黙」をハリウッド映画化、最高傑作にして本年度アカデミー賞最有力！ 17世紀、江戸初期。キリシタン弾圧下の長崎で高名な宣教師フェレイラが棄教したと知らされたロドリゴは日本人キチジローの手引きで長崎へと潜入し、“隠れキリシタン”と呼ばれる日本人らが犠牲となる姿を目の当たりにする。ロドリゴに棄教を迫る長崎奉行を前に、守るべきは自らの信念か、それとも目の前の弱い者の命か。主演アンドリュー・ガーフィールド、日本人キャストは本作でハリウッドデビューを果たした窪塚洋介をはじめ浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈が出演。混迷の現代に人間の本質をあぶり出す、渾身(こんしん)の一作。