歴史のなかの『万葉集』

第1・3金曜日 13:30~15:00
8月16日~10月18日 全6回
〔8/16・30、9/6・20、10/4・18〕
※8月は第3・5週です。
日本最古の歌集『万葉集』のなかで、作られた時期が明らかな歌は新旧で130年ほどの開きがあります。それは天皇を中心とした統一国家が成立していく時期や、律令制国家が衰退を始める時期など、激動の時代を含みます。
作者たちの多くが古代の歴史のなかでさまざまに活躍する、天皇とその一族や、古代豪族の末裔氏族に、新進の貴族官僚たちです。古代の歴史を見据えながら読むことで『万葉集』の新たな魅力が発見できるでしょう。
 今回は、官人として地方に赴任した柿本人麻呂の、瀬戸内を航海するときの歌、海岸の磯辺の行路死者を悼む歌、妻と別れて上京するときの歌、などとともに、壬申の乱後を不遇のうちに過ごしたであろう天智の遺児・志貴皇子、孤愁の人・高市黒人、即興歌に優れた長意吉麻呂らの歌を取り上げます。
 古代史や『万葉集』に関するミニ知識満載の講座です。『万葉集』を通じて古代の人々の息吹を感じてみませんか。


★カリキュラム★

第1回(8/16)=柿本人麻呂羇旅歌八首(巻3・249〜256)土地の神を讃えながら瀬戸内の海を旅する

第2回(8/30)=柿本人麻呂・石中死人歌(巻2・220〜222) 旅の途中海辺に果てた人を鎮魂する

第3回(9/6)=柿本人麻呂・石見相聞歌(巻2・131〜139)上京する際に残してきた妻を見続けようとする

第4回(9/20)=志貴皇子(藤原京のうた、巻1・51、さわらびの歌、巻8・1418)天智天皇の遺児、壬申の乱後の時代を生き抜く

第5回(10/4)=高市黒人・羇旅歌(巻3・270ほか)昼間の航海の途中に出会った小舟を夜に想う

第6回(10/18)=長意吉麻呂・戯笑歌(巻16・3824ほか)宴席で滑稽なうたを当意即妙に繰り出す

15,000円(税別・6回分)

600円(税込・6回分)
武田比呂男(十文字学園女子大学教授)
★講師プロフィール★
日本古代文学、民俗文化専攻。共著書に『柳田国男探求』、『シャーマニズムの文化学』、『躍動する日本神話』、論文に「流離する貴種の論理―折口信夫論の試み―」など。

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