歴史のなかの『万葉集』

第1・3金曜日 13:30~15:00  
7月31日~10月2日   全6回
〔7/31、8/7・21、9/4・18、10/2〕
※7月は第5週です。



日本最古の歌集『万葉集』のなかで、作られた時期が明らかなうたは新旧で130年ほどの開きがあります。それは天皇を中心とした統一国家が成立していく時期や、律令制国家が衰退を始める時期など、激動の時代を含みます。作者たちの多くが古代の歴史のなかでさまざまに活躍する、天皇とその一族や、古代豪族の末裔氏族に、新進の貴族官僚たちです。『万葉集』のなかに歴史があるのです。古代の歴史を見据えながら読むことで『万葉集』の新たな魅力が発見できるでしょう。

今期は、万葉集の4期区分の第3期、平城京遷都以後の時代の作品を読み進めます。巻一・二に「寧楽宮」の時期区分のもとに収められている、志貴皇子と交流のあった長皇子の宴のうた、志貴皇子が亡くなった際の笠金村による挽歌をとりあげます。また、柿本人麻呂以後、しばらく途絶えていた天皇の行幸に従駕した際の儀礼的な旅のうたがこの時期に復活してきます。人麻呂のあとをつぐような宮廷歌人的存在の笠金村、車持千年らの作品を中心にみていきます。 古代史や『万葉集』に関するミニ知識満載の講座です。『万葉集』を通じて古代の人々の息吹を感じてみませんか。
※万葉集を継続して読んでいますが、各回独立した内容ですので、途中からの参加も大歓迎です。

★カリキュラムと各回の内容

第1回(7/31)
長皇子と志貴皇子の佐紀宮に宴する歌(巻一・84)
現行巻一の巻末歌

第2回(8/7)
志貴皇子挽歌(巻二・230〜234)
激動の時代を生き抜いた天智天皇の遺児、寧楽宮に没す

第3回(8/21)
笠金村、養老七年吉野行幸歌(巻六・907〜912)
巻六巻頭を飾る、復活した行幸歌

第4回(9/4)
車持千年、養老七年吉野行幸歌(巻六・913〜916)
金村行幸歌との距離

第5回(9/18)
笠金村、娘子に誂えて作る歌(巻四・543〜545)
従駕の宴席で楽しむ恋のドラマ

第6回(10/2)
笠金村、三香原行幸従駕歌(巻四・546〜548)
恋の成就を旅先でうたう

★講師プロフィール★日本古代文学、民俗文化専攻。共著書に『柳田国男探求』、『シャーマニズムの文化学』、『躍動する日本神話』、論文に「流離する貴種の論理ー折口信夫論の試みー」など。
18,480円(税込・6回分)
※別途、設備使用料900円(税込・6回分)がかかります。
600円(税込・6回分)
武田比呂男(十文字学園女子大学教授)
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