清少納言・枕草子の魅力
―躍動する感性と清新な美意識―

第2火曜日 15:00~16:30
12月12日~2024年6月11日 全6回 
[12/12、1/9、2/13、3/12、5/14、6/11]
※4/9は講師の都合により、休講となりました。
杉山 英昭(國學院大學文学部大学院元教授)
枕草子は平安期の随筆文学であるといわれている。自然の風物に触発された随想章段も多いけれど、心境や自然、物の名を列挙する類集約的章段もあり、宮廷における波乱の生活経験を生々しく伝える日記的章段もある。したがって、枕草子という作品を随想と言ってもよいし、事典あるいは日記と呼んでもよい。この三種類の叙述の世界を貫いているのは清少納言の感性ともいうべき清新な美意識で、自然の風物に対してもちろんのこと、言語についての機知と表現とは、清少納言の最も得意とするところであった。政治的な劣性の側に身をおいて、けっして弱音を吐かなかった清少納言の言動のけなげさは、枕草子の世界の魅力を高く位置づけている。全300程の章段を抜粋して、清少納言の魅力を伝える本文を読んでいきたい。

★講師プロフィール★ 
1942年、神奈川県生まれ。國学院大学文学部文学科卒。NHKテレビ・
ラジオ通信高校生講座放送講師歴任。東京都立白鷗高校、青山高校、日比谷高校他国語科教員、國学院大学文学部大学院客員教授歴任。著書「古典聚影」(大修館書店)「平安貴族の生活」(共著・有精堂)「名画で読む源氏物語」(共著・大修館書店)など多数。
18,480円 (税込・6回分)
※別途、設備使用料900円(税込・6回分)がかかります。
660円(税込・6回分)
※参考文献/角川文庫『枕草子』ほか。資料は講師が用意します。
持ち物:筆記用具
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