歴史のなかの『万葉集』

第1・3金曜日 13:30~15:00
10月16日~12月18日   全6回 
〔10/16・30、11/6・20、12/4・18〕
※10月は第3・5週です。


日本最古の歌集『万葉集』のなかで、作られた時期が明らかなうたは新旧で130年ほどの開きがあります。それは天皇を中心とした統一国家が成立していく時期や、律令制国家が衰退を始める時期など、激動の時代を含みます。作者たちの多くが古代の歴史のなかでさまざまに活躍する、天皇とその一族や、古代豪族の末裔氏族に、新進の貴族官僚たちです。『万葉集』のなかに歴史があるのです。古代の歴史を見据えながら読むことで『万葉集』の新たな魅力が発見できるでしょう。
今期は、万葉集の4期区分の第3期、平城京遷都以後の時代の作品を読み進めます。前半はこの時期に復活してきた宮廷歌人的存在である、笠金村、車持千年、山部赤人らの、天皇の行幸に従駕した際の儀礼的な旅の歌を見ていきます。同時期の作では彼らの個性の違いが大きく現れます。後半はこの時代を領導した長屋王に関わる作品をとりあげます。歴史的状況をとらえ、時代の空気を探っていきます。
古代史や『万葉集』に関するミニ知識満載の講座です。『万葉集』を通じて古代の人々の息吹を感じてみませんか。。
※万葉集を継続して読んでいますが、各回独立した内容ですので、途中からの参加も大歓迎です。

★カリキュラムと各回の内容

第1回
笠金村、神亀二年吉野行幸従駕歌(巻6・920~922)
『懐風藻』吉野詩の世界との距離

第2回
笠金村・車持千年、神亀二年難波行幸従駕歌(巻6・928〜930、931〜932)
聖武天皇即位後初の難波行幸

第3回
山部赤人、神亀二年難波行幸従駕歌(巻6・933〜935、1001)
聖武天皇の治世を讃える

第4回
万葉集の長屋王(巻1・75ほか)
長屋王の登場とその治世

第5回
聖武天皇・元正太上天皇御製(巻8・1637、1638)
長屋王佐保楼の文苑

第6回
倉橋部女王の長屋王の死を悼む歌(巻3・441)
長屋王の変とその後

★講師プロフィール★日本古代文学、民俗文化専攻。共著書に『柳田国男探求』、『シャーマニズムの文化学』、『躍動する日本神話』、論文に「流離する貴種の論理―折口信夫論の試みー」など。
18,480円(税込・6回分)
※別途、設備使用料900円(税込・6回分)がかかります。
◆資料代 600円(税込)
武田 比呂男(十文字学園女子大学教授)
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