歴史のなかの『万葉集』

第1・3金曜日 13:30~15:00
1月31日~5月1日   全6回
〔1/31、2/7・21、3/6、4/17、5/1〕
※1月は第5週、3月は第1週、4月は第3週のみです。
日本最古の歌集『万葉集』のなかで、作られた時期が明らかな歌は、新旧で130年ほどの開きがあります。それは天皇を中心とした統一国家が成立していく時期や、律令制国家が衰退を始める時期など、激動の時代を含みます。作者たちの多くが古代の歴史のなかでさまざまに活躍する、天皇とその一族や、古代豪族の末裔氏族に、新進の貴族官僚たちです。『万葉集』のなかに歴史があるのです。古代の歴史を見据えながら読むことで『万葉集』の新たな魅力が発見できるでしょう。
今期から、万葉集の4期区分の第3期、平城京遷都以後の時代へと入っていきます。この時期は、国際都市・平城京の造営とともに律令制国家が完成に向かい、大伴旅人、山上憶良、山部赤人、高橋虫麻呂といった個性的な歌人が活躍します。今回は文武天皇の急逝によって誕生した女帝・元明や、平城京への遷都に関わる歌などを中心に読んでいきます。
古代史や『万葉集』に関するミニ知識満載の講座です。『万葉集』を通じて古代の人々の息吹を感じてみませんか。
※万葉集を継続して読んでいますが、各回独立した内容ですので、途中からの参加も大歓迎です。

★カリキュラムと各回の内容

第1回(1/31) 
初期の山上憶良(巻1・63ほか)
遣唐使たちの心情

第2回(2/7)
元明天皇御製歌(巻1・76、77)
文武天皇の急逝と女帝の誕生

第3回(2/21)
寧楽宮に遷る時、古郷を廻望みて作らす歌(巻1・78)
御輿を停めて旧都に別れを告げる

第4回(3/6)
或る本、寧楽宮に遷る時の歌(巻1・79、802)
新都造営の誇りを歌う

第5回(4/17)
「あをによし寧楽の京師」小野老朝臣の歌(巻3・328)
理想的帝都の姿

第6回(5/1)
長田王・山辺の御井の歌(巻1・81〜83)
「元明万葉」の終結部として


★講師プロフィール★日本古代文学、民俗文化専攻。共著書に『柳田国男探求』、『シャーマニズムの文化学』、『躍動する日本神話』、論文に「流離する貴種の論理―折口信夫論の試みー」など。
18,480円(税込・6回分)
※別途、設備使用料900円(税込・6回分)がかかります。
◆資料代 600円(税込)
武田 比呂男(十文字学園女子大学教授)
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