奈良の中天皇、元明・元正両女帝の悲哀
― 直系継承のための代償 ―           

第4水曜日 14:00~15:30
5月25日~10月26日  全6回
[5/25、6/22、7/27、8/24、9/28、10/26]
飛鳥時代の最後の女帝、持統天皇の宿願である草壁直系の愛孫、文武天皇への譲位は、天智系政治勢力を統率する藤原不比等との提携により実現しました。不比等は娘の宮子を文武に嫁がせ、首皇子(後の聖武天皇)を儲け、外戚の地位を確立するためあらゆる手段を講じました。文武から聖武への直系継承を企図した不比等は、文武が早世すると文武の母、元明即位を強行。しかし、子から母へのアクロバット的な皇位継承は前代未聞であり、即位の宣命への「不改常典」の挿入や警備体制の強化を要しました。さらに中継ぎとして元明の娘、元正女帝を擁立。直系継承の定着と藤原政権の樹立のため、翻弄された二人の女帝の悲哀に迫ります。

★カリキュラム
第1回 持統女帝の野望と藤原不比等
第2回 子から孫への直系継承の導入
第3回 文武の後宮と不比等政権
第4回 元明女帝の即位と「不改常典」
第5回 元明から元正へ、中継ぎの正統化
第6回 聖武即位の意義と奈良朝の女帝
※テーマの入れ替えがある場合もあります。

★講師プロフィール★ 1956年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。法学博士。現在、慶應義塾大学名誉教授。専門分野は、古代史、皇室典範(皇位継承問題)。著書に『歴代天皇総覧』(中公新書)、『女帝誕生』(新潮社)、『象徴天皇制と皇位継承』(ちくま新書)など。
18,480円(税込・6回分)
※別途、設備使用料900円(税込・6回分)がかかります。
笠原英彦(慶應義塾大学名誉教授)
◆持参品     筆記用具
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