蘇我氏の分裂と鎌足像―孝徳紀から天智紀へ

第4水曜日 14:00~15:30
11月22日~2024年4月24日 全6回
[11/22、12/27、1/24、2/28、3/27、4/24]
笠原 英彦(慶應義塾大学名誉教授)
姉、皇極女帝から皇位を譲られ即位した弟の孝徳天皇は、改新政権を強化するべく外交権の掌握に乗り出したが、難波遷都に失敗。皇位を奪還した皇極は、重祚して斉明となり、飛鳥で中大兄らと政権の陣容を立て直す。斉明は、改新政策が招いた豪族らの不満を外にそらそうと無謀な対外戦争に踏み出し、自滅した。称制のまま斉明を後継した中大兄は、外征についで遷都にも失敗し内乱を招き寄せた。書紀を読み解きながら、蘇我一族の分裂過程と鎌足の虚像と実像に迫る。

★カリキュラム
第1回 史上初の譲位と孝徳政権
第2回 孝徳の改新事業と難波遷都
第3回 斉明王権の内政と外交
第4回 中大兄皇子と政変後の鎌足
第5回 外征と近江遷都をめぐる反響
第6回 蘇我氏の分裂と近江朝廷の盛衰
※テーマの入れ替えがある場合もあります。

★講師プロフィール★
1956年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。法学博士。現在、慶應義塾大学名誉教授。専門分野は、古代史、皇室典範(皇位継承問題)。著書に『歴代天皇総覧』(中公新書)、『女帝誕生』(新潮社)、『象徴天皇制と皇位継承』(ちくま新書)など。
18,480円(税込・6回分) 
※別途、設備使用料900円(税込・6回分)がかかります。

◆持参品:筆記用具
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