歴史の中の『万葉集』

第1・3金曜日 13:30~15:00
4月5日~6月21日 全6回 
〔4/5・19、5/17・31、6/7・21〕
※5月は第3・5週です
武田 比呂男( 十文字学園女子大学教授 )
日本最古の歌集『万葉集』のなかで、作られた時期が明らかなうたは新旧で130年ほどの開きがあります。それは天皇を中心とした統一国家が成立していく時期や、律令制国家が衰退を始める時期など、激動の時代を含みます。作者たちの多くが古代の歴史のなかでさまざまに活躍する、天皇とその一族や、古代豪族の末裔氏族に、新進の貴族官僚たちです。『万葉集』のなかに歴史があるのです。古代の歴史を見据えながら読むことで『万葉集』の新たな魅力が発見できるでしょう。
 
今回は、若き日の大伴家持の歌を中心に読んでいきます。のちに正妻となる幼き大嬢との恋、内舎人として出仕した宴の歌、さまざまな女性からの恋歌など、若き貴族官僚の姿を探ります。古代史や『万葉集』に関するミニ知識満載の講座です。『万葉集』を通じて古代の人々の息吹を感じてみませんか。
※万葉集を継続して読んでいますが、各回独立した内容ですので、途中からの参加も大歓迎です。

★カリキュラムと各回の内容
第1回 大伴家持と坂上大嬢の幼き恋(巻八・1448ほか)
第2回 山口女王の大伴家持に贈るの歌(巻四・613~7ほか)
第3回 橘奈良麻呂の集宴を結べる歌十一首(巻八・1591ほか) 
第4回 笠郎女が家持に贈る歌三首(巻三・395~7) 
第5回 笠郎女が家持に贈る歌二十四首(巻四・587~610)
第6回 大伴家持の七夕歌(巻十七・3900)

★講師プロフィール
日本古代文学、民俗文化専攻。著書に『仏法と怪異 日本霊異記の世界』、共著書に『躍動する日本神話』、『シャーマニズムの文化学』、論文に「大伴家持の祈雨歌小考」、「流離する貴種の論理ー折口信夫論の試みー」など。
18,480円(税込・6回分) 
※別途、設備使用料 900円(税込・6回分)がかかります。
◆資料代 600円(税込・6回分)
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