古代中国史の『故事成語』(前期)
「なりたちものがたり/ 漢楚戦争~西晋」

第3火曜日 10:30~12:00 前期6回/全12回
5月21日~10月15日
[5/21、6/18、7/16、8/20、9/17、10/15]
塚本靑史(歴史小説家)
中国史は日本史と違い、万世一系ではありません。王朝が代わると、支配者の姓も変わりました。
そのたびに、独特の逸話ができあがっていきました。それぞれの時代や国に関わる故事から、どのような言葉(成語)が生まれてきたかを、時代を追いながらお話しします。

☆前期カリキュラム                       
※内容が入れ替わる場合もございます。ご了承ください。

第1回 前漢の曙《漢統一》の故事成語
「桃(とう)李(り)ものを言わざれども、下(した)自(おの)ら蹊(みち)を成(な)す」、「姓(せい)を冒(おか)す」、「満(まん)を引(ひ)く」、「刀(とう)筆(ひつ)の吏(り)」など

第2回 前漢の中期《淮南子や漢書》の故事成語
「塞(さい)翁(おう)が馬(うま)」、「梁塵(りょうじん)」、「百聞(ひゃくぶん)は一見(いっけん)に如(し)かず」、「疑心(ぎしん)暗鬼(あんき)」、「一簣(いっき)を以(もっ)て江(こう)河(が)を障(さそ)う」など

第3回 前漢末期から《後漢》の故事成語
「隴(ろう)を得(え)て蜀(しょく)を望(のぞ)む」、「不夜城(ふやじょう)」、「矍鑠(かくしやく)」、「客(かく)星(せい)御座(ぎょざ)を犯(おか)す」など

第4回 後漢《中期から末期》の故事成語
「釜中(ふちゅう)、魚(うお)を生(しょう)ず」、「登竜門(とうりゅうもん)」、「党同伐異(とうどうばつい)」、「咳唾(がいだ)珠(たま)を成(な)す」、「罪を悪(にく)んで人を悪(にく)まず」など

第5回 三国時代《前から中期》の故事成語
「月旦評(げったんひょう)」、「鼻息を窺(うかが)う」、「蛟(こう)竜(りゅう)雲(うん)雨(う)を得(う)」、「髀(ひ)肉(にく)の嘆(たん)」、「水魚(すいぎょ)の交(まじ)わり」など

第6回 三国時代《後期から西晋》の故事成語
「泣いて馬(ば)謖(しょく)を斬(き)る」、「青眼(せいがん)」、「石に枕(まくら)し流れに漱(すす)ぐ」



★講師プロフィール★ 
1949年倉敷生まれ大阪育ち。同志社大学文学部卒。京都本社の印刷会社に勤務のかたわら、イラストレーターとしても活躍。1978年&81年の『年鑑日本のイラストレーション』(講談社)に作品掲載がある。1989年第11回小説推理新人賞(双葉社主催) 最終候補に残る。1996年『霍去病』(河出書房新社)で文壇デビューする。以降、『呂后』、『項羽』、『王』、『光武帝』、『呉越舷舷』など中国史に取材した歴史小説を上梓。2012年『煬帝』(日本経済新聞出版社)で第1回歴史時代作家クラブ作品賞を受章。2014年『サテライト三国志』(日経BP社)で第2回野村胡堂文学賞を受賞。2006年から毎年、ファンと中国史跡巡りの旅行を行っていた。コロナ禍の最中は中止。現在、毎日文化センター及び神戸新聞文化センター講師。最新作は『趙雲伝』(河出書房新社)、『深掘り三国志』(潮出版)。刊行予定は『姜維』(河出書房新社) 。塚本邦雄創刊短歌誌「玲瓏」の発行人。塚本邦雄賞(短歌研究社主催)顧問。

18,480円(税込・6回分) 
※別途、設備使用料900円(税込・6回分)がかかります。
◆資料代:360円(税込・6回分)
お申し込み