喜多川哥麿と蔦屋重三郎
~美と出版の革命児たち~

8月30日(土) 10:30~12:00
菅野 俊輔(江戸文化研究家)
大河ドラマがもっと面白くなる! 哥麿と蔦重の関係を読み解く

喜多川哥麿(うたまる)は、18世紀末・寛政年間に活躍した浮世絵師で、特に「美人画」の名手として知られ、今では世界的に評価される芸術家です。

そんな哥麿がいま改めて注目されるのは、彼が今年の大河ドラマに登場するからです。
彼の才能にいち早く目をつけたのが、江戸の出版界の風雲児・蔦屋重三郎でした。
重三郎のもとで、哥麿は黄表紙、狂歌絵本、浮世絵のシリーズなど、さまざまなジャンルの本の絵師として起用され、作家や狂歌師たちとともに「天明文化」の一翼を担う存在となっていきます。
しかし、天明の終わりに幕府政治の表舞台に登場した松平定信(第8代将軍徳川吉宗の孫)の「寛政の改革」により、出版界に大きな変化が訪れます。
特に、武士出身の作家たちが次々に筆を折り、蔦屋重三郎は出版戦略の転換を迫られることになります。

そこで救世主となったのが、哥麿の「美人画」シリーズでした。
けれどもその後、ある問題が起きます。それが原因となり、長年にわたる哥麿と重三郎のパートナーシップは、ついに破綻してしまうのです。

その問題とは、一体何だったのでしょうか?


★講師プロフィール★ 
1948年東京生まれの団塊世代。早稲田大学第一政治経済学部政治学科を卒業後、江戸文化研究家・歴史家として著述のほか、講演やテレビ出演など幅広く活動中。著書に『真相解明「本能寺の変」』(青春出版社)、『古地図で楽しむ神楽坂さんぽ』(宝島社)、『江戸・戦国のくずし字古文書入門』(扶桑社)など。
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