【戦後80年】戦争の記憶をたどるフィールドワーク

第4土曜日 13:00~15:00頃
9月27日~2026年2月28日 全6回 
[9/27、10/25、11/22、12/27、1/24、2/28]
福永徳善(POW研究会)
2025年は「戦後80年」の節目の年です。この講座では、太平洋戦争に関連する資料館や戦争遺跡を訪問し、実際に現地を見学することで、歴史の重みを体感します。戦争の痕跡をたどりながら、私たちの暮らしと密接に関わる「平和」の意味について改めて考えてみませんか?

戦争の歴史は決して過去のものではありません。現代の私たちがどのように未来を築いていくべきか、現地で得た体験を通して一緒に考えましょう。平和への思いを共有する場として、ぜひご参加ください。


◆カリキュラム

第1回「B29に体当たりせよ!」(東京都調布市・調布飛行場)
現在の調布飛行場は戦時下、帝都防衛のため日本陸軍の基地として使用されていました。なかでも「震天制空隊」はB29爆撃機を体当たりして撃墜する目的で編成された戦闘機隊でした。飛行場周辺に残る、戦闘機を格納した掩体壕を見学します。
【集合・解散】京王線「調布」駅 中央口外

第2回「幻の戦車道路を歩く」(東京都町田市・尾根緑道)
相模陸軍造兵廠にあった陸軍第四技術研究所は戦車の開発を行っていました。試作した戦車の試走路として造られた8キロに及ぶ「戦車道路」は現在「尾根緑道」として市民に開放されています。往時をしのびながら、その一部を歩きます。
【集合・解散】JR横浜線「淵野辺」駅 改札外

第3回「『振武の台の若桜』と呼ばれた未来の陸軍将校」(東京都練馬区・陸上自衛隊広報センター)
陸上自衛隊の朝霞駐屯地には、1941年10月から終戦まで旧陸軍予科士官学校が所在していました。振武臺記念館は、旧陸軍予科士官学校にまつわる資料を展示しています。陸上自衛隊の広報施設「りっくんランド」とあわせて見学します。
【集合・解散】東武東上線「朝霞」駅 改札外

第4回「日米開戦を決定づけた荻外荘会談」(東京都杉並区・荻外荘公園)
荻外荘(てきがいそう)は、3 度首相を務めた近衞文麿の旧宅です。日独伊三国同盟締結に向けた方針を決めた「荻窪会談」など、昭和前期の重要な政治の舞台となりました。復元整備をされた邸宅を見学します。
【集合・解散】JR中央線・東京メトロ丸ノ内線「荻窪」駅 南口(地上出口付近)

第5回「戦場で兵士たちは心も破壊された」(東京都千代田区・しょうけい館)
「しょうけい館」は厚生労働省が設置した戦傷病者史料館です。受け継ぎ、語り継ぐという意味の「承継」が館名の由来です。2025 年度から「戦争トラウマ」の実態について調査結果をもとにした展示も始まっています。
【集合・解散】東京メトロ東西線・半蔵門線・都営地下鉄「九段下」駅 7番出口外

第6回「地下に疎開したエンジン製造工場」(東京都八王子市・浅川地下壕)
中島飛行機のエンジン製造を担った浅川地下壕は総延長が約10キロもあり、長野県の松代大本営と並ぶ全国屈指の規模の本土決戦用地下壕でした。「浅川地下壕の保存をすすめる会」のガイドで見学します。
【集合・解散】JR中央線・京王線「高尾駅」南口 改札外


★講師プロフィール 
兵庫県生まれ。30年以上にわたり、中高生と歴史を学ぶ。桐蔭学園高等学校教諭、関東学院大学経営学部非常勤講師。POW研究会会員、歴史教育者協議会会員。『捕虜収容所・民間人抑留所事典』(すいれん舎、2023年)編集委員。
24,420円(税込・6回分) 
※交通費・入館料等各自
◆資料代 3,252円(税込・郵送料込・6回分)
◆保険料 960円(税込・6回分)
◆持参品:保険証のコピー
※歩きやすい靴でご参加ください。
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