歴史の中の『万葉集』

第1・3金曜日 13:30~15:00
10月17日~12月19日 全6回
〔10/17・31、11/7・21、12/5・19〕
※10月は第3・5金曜
武田 比呂男(十文字学園女子大学名誉教授、明治大学兼任講師)
日本最古の歌集『万葉集』のなかで、作られた時期が明らかなうたは新旧で130年ほどの開きがあります。それは天皇を中心とした統一国家が成立していく時期や、律令制国家が衰退を始める時期など、激動の時代を含みます。作者たちの多くが古代の歴史のなかでさまざまに活躍する、天皇とその一族や、古代豪族の末裔氏族に、新進の貴族官僚たちです。『万葉集』のなかに歴史があるのです。古代の歴史を見据えながら読むことで『万葉集』の新たな魅力が発見できるでしょう。

今期は、大伴家持が越中国守となって3年目に入る天平20~21年(748~9)の歌を中心にみていきます。この時期、来越した最後の宮廷歌人・田辺福麻呂と布勢の水海に遊ぶなど、文学的交流が盛んに行われます。また、しばらく往来のなかった大伴池主との贈答も行われます。越中の風土を理解した家持は万葉集に新たな色を添えるようになっていきます。古代史や『万葉集』に関するミニ知識満載の講座です。『万葉集』を通じて古代の人々の息吹を感じてみませんか。
※万葉集を継続して読んでいますが、各回独立した内容ですので、途中からの参加も大歓迎です。
21,120円(税込・6回分) 
※別途、設備使用料990円(税込・6回分)がかかります。
◆資料代 660円(税込・6回分)
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